2010年3月31日水曜日

家出少女掲示板によると

プエルトリコ出身の人気歌手リッキー・マーティン(38)が3月29日、同性愛者であることを自身のウェブサイトで告白した。マーティンがゲイではないかという噂は数年前からあったが、本人はこれまで特に否定も肯定もしていなかった。

マーティンによると、数カ月前に自伝の執筆を始めたことが、今回のカミングアウトにつながったという。「最初の文章を綴った瞬間、この本が、長年自分の内側に抱えてきたものから僕を解放してくれることを確信した。それは、内に秘めておくには重くなりすぎた」と書いている。

また、マーティンは08年、代理母から生まれた双子の男の子の父親となったが、「同性愛者であることを隠し続けることは、子どもたちが生まれつき持っている輝きまで間接的におとしめることになると思った」と明かし、最後を「自分は幸せな同性愛者であると、誇りを持って言うことができる。自分はありのままでとても祝福された存在なのだ」と締めくくった。

80年代から音楽活動を始めたマーティンは、98年FIFAワールドカップのテーマソング「ザ・カップ・オブ・ライフ」や、99年の「リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ」の大ヒットで世界的なスターとなった。

2010年3月10日水曜日

そもそも家出少女掲示板

これはホームズではない……。英国グラナダTV版のホームズ(演じるはジェレミー・ブレット)を見たときにも「どこか違う」と思ったものだが、本作のホームズはさらにイメージが違う。まあ、何と違うのかと聞かれれば、こちらの基準は偕成社やポプラ社から出ていた児童書版のホームズなので(最近の子どもたちよ、信じられないだろうが、昔の子どもはテレビゲームの代わりに読書をしていたのだよ)、イギリスの映像作家が作ったホームズの方が原典に近いんだよと言われれば、グーの音も出ないのだが。

 それにしてもロバート・ダウニー・Jr.がホームズで、ジュード・ロウがワトソンというキャスティングはいかがなものか。「せめて逆にしてくれよ」と思ったのは私だけではなかったはずだ。過去にはチャップリンにも毛むくじゃら男にも黒人にもなりきっているダウニー・Jr.だが、本作ではイギリス訛りひとつとっても中途半端。やっぱり、これはホームズではない……。

 だが、ホームズ物だと思わなければ、これはこれで上々のアクション・エンターテインメント。そもそもストーリーはコナン・ドイルの原作にはないオリジナルだ。敵を殴り倒しながら悪の巣窟に踏みこみ、窓からテムズ川へとダイブし、時には全裸でベッドにつながれる新たなアクションヒーローがそこにいる。クライマックスを飾るタワーブリッジでの格闘などは、まさに手に汗握る迫力だ。

 もっとも、ガイ・リッチー監督(『スナッチ』)の演出は、テンポの早さもさることながら、その独特の癖の強さで客を選ぶ。ホームズ一流の人物洞察力や科学実験癖が、ほとんどギャグのネタとしてしか使われていないのも、長年のファンには不満が残るところ。また、原作でおなじみのある愛すべき脇役が、全然愛すべきではない行動をとってしまう点も、おそらくシャーロッキアンの怒りを買うだろう。『シャーロック・ホームズ』というタイトルを冠したこの作品、「面白かったか?」と聞かれれば、「十分に面白かった」と答えよう。ただし、しつこいようだが、これはホームズではない……。